【要注意】スマホやPCを操作不能にする“ランサムウェア”が増殖中

ランサムウェアの“ランサム”とは、「身代金」という意味です。

たとえばパソコンならAdobe製品のようによく知られているツールの偽のダウンロードページに誘い込み、インストールさせることで悪意のプログラムを潜り込ませます。

そしてパソコンにロックをかけ、操作できないようにしたうえで「違法なツールが検出された。解除するには○月○日までに○万円が必要」というメッセージを表示させ、お金を騙し取るという手口です。

個人情報等のデータを人質にとり、身代金を支払わせるということですね。
 

スマホの場合は無料動画やアプリに見せかけてインストールさせ、侵入させる例などが報告されています。

さらに怖いのは、ウィルス対策アプリに見せかけたランサムウェアもあるということ。

2013年にシマンテックが発表した「Android Defender」という偽ウィルス対策アプリは一度インストールしてしまうと駆除が難しく、Wi-Fiでの通信を勝手にオンにすることまで可能というので、ゾッとします。
 

ランサムウェアが入り込むとパソコンと同様にロックがかかり、「児童ポ●ノのコンテンツがダウンロードされている。○万円でこの問題を解決できる」などと、やはり金銭を要求するメッセージが表示されます。

さらに保存しているデータもすべて暗号化されてしまい、見ることができなくなります。
 

要求される額は数万円から数十万円と幅があり、さらに要求通りに支払っても元通り復元される保証はないため、決して送金しないよう注意が呼びかけられています。

ランサムウェアの被害を防ぐには、他のウィルスと同じくプラグインやソウトウェアを最新の状態にしておくことが重要。

また、出所のわからないアプリを安易にインストールするのは危険です。

万一ランサムウェアにパソコンやスマホを乗っ取られてしまったら、セーフモードで起動すれば駆除できるとされていますが、もしもの場合に備えてこまめにバックアップをとっておくことも忘れないようにしましょう。